第13回全国高等学校囲碁選抜大会の優勝予想

今年もいよいよ選抜大会の季節がやってまいりました。
全国的に3年生が卒業し、勢力図も様変わり、その分予想も難しい状況ではありますが、できるかぎりの予想はしたいと考えています。今年も各部門8校、8名を挙げていきます。

男子団体・・・相変わらずどこが勝ってもおかしくない状況が続きますが、各ブロック大会で勢いを感じた学校を上位に予想しました。
◎開成・・・迷った末に開成本命。選抜大会の実績が同校にしてはいまひとつなのが気になりますが、今年のメンバーも強力で、最も優勝に近い存在とみました。
○弘前・・・今回、最も条件が揃った感があり、対抗に推します。全国大会では少々取りこぼしが目立ちますが、他校のメンバーも変わり、戦いやすくなっているはずです。
▲ラ・サール・・・九州大会はやや相手に恵まれた印象ですが、メンバーの経験・実力ともに十分。全国でも十分に通用しそうです。
△彦根東・・・近畿選手権準優勝はやや意外な結果でしたが、全国でも上位の実力はあります。三将の野口君の活躍に期待です。
△西武文理・・・主将の石原君は信州総文で兵庫以外の副将戦で勝ち、副将の森井君は関東大会で個人5位と実力十分。
△灘・・・心配した近畿選手権はいろいろと幸運が重なり優勝、選抜大会までの上積みに期待しています。
△仙台二・・・菊地君、千葉君と経験豊富な2人が主・副におり、7番手としました。
△県千葉・・・新戦力・市田君が加わり、関東大会3位に入りました。上位に食い込むためには、主将~三将まんべんなく実力の底上げをしたいところ。
他では、メンバーの大会経験豊富な山口に注目です。

女子団体・・・夏同様、洛南中心の優勝争い、上位4校までが優勝圏内とみています。多くの上位校の主力メンバーがほぼ変わらない中で、豊島岡だけは戦力がアップしており、注意が必要です。
◎洛南・・・夏の優勝メンバー固定で望めるのは強みです。総合力で優勝に最も近い存在でしょう。
○磐田東・・・こちらも夏と同じオーダー。全体的に序盤にやや不安がありますが、中盤で確実に実力を発揮できる点を高く評価しました。
▲豊島岡・・・こちらは夏を欠場した芝野さんを主将に据え、大幅に実力アップ。副将の山室さんは関東の個人戦優勝の実力から全勝する公算大とみており、あと1勝をどうとるかが鍵となります。
△札幌南・・・副将菊池さんがさらに1目程度上昇しているとみて、優勝のチャンスまでありそうです。主・副が勝ち続けられれば。
△白百合・・・昨年と比較し、戦力が落ちているわけではないのですが、他校との力関係からこの位置。
△仙台二・・・東北大会の状況から、さらに力をつけてきており、6番手評価。
△彦根東・・・例年より副将戦のレベルが高く、今年に限ってはやや苦戦するかもしれません。大会までの上積みに期待。
△前橋女子・・・小鮒さんがチームを引っ張ります。副将の石井さんのもうひと踏ん張りに期待。
他では、九州大会で敵なしだった筑紫丘、東北大会の内容から橘がどこまで頑張れるかに注目しています。

男子個人・・・夏の大会から大幅に顔ぶれが変わりました。有力と思われる順に8名挙げてみました。
◎森田君・・・昨夏は選手権の準決勝で時間切れ、信州総文でも最後の最後で黒星を喫し、優勝を逃しましたが、実績上位で本命に推します。
○鈴木君・・・鈴木君も選手権2位で当然優勝候補。上位陣との対戦に注目です。
▲北芝君・・・夏の大会は少々力が出なかった印象ですが、ここでは力上位と見ています。
△別府君・・・昨年のこの大会準優勝、信州総文2位と実績十分。上位は今年も強いですが、どこまで迫れるかが見どころです。
△五十嵐君・・・北信越大会優勝。夏の大会で松永君に借りを返した格好で、上昇度に注目。
△松永君・・・関東3位ながら、展開次第ではチャンス十分とみました。
△若狭君・・・昨年15位というのが気になるところですが、激戦の九州大会で別府君をはじめとするライバルを倒して優勝した内容を評価。
△須藤君・・・東北大会主将戦1位、昨夏の大会における好成績などを評価しました。

女子個人・・・岩井さんの全国6回目の優勝なるかに注目。対する加藤さんもチャンス十分でしょう。
◎岩井さん・・・無理のない着想が印象的。自分の展開に持ち込めれば。
○加藤さん・・・加藤さんとしてはより力を出せる展開が望まれますが、ツボにはまれば優勝も十分にあるでしょう。
▲田中さん・・・選手権では2位と実力を発揮。一般大会でも実績が豊富で、確実に入賞してくるでしょう。
△山室さん・・・今年の関東勢はやや影が薄くなってしまいましたが、関東大会で危なげなく優勝した山室さんに上位の期待。
△古家さん・・・古家さんも近畿の大会では安定して実績を残しており、全国大会でどこまで頑張れるか注目です。
△辻さん・・・昨夏は選手権ベスト8、信州総文2位と大活躍。反面、やや確実性に欠けるところもあり、戦いぶりに注目です。
△大宮さん・・・信州総文では緒戦負けの黄金ルートで5位。やや実績では見劣りしますが、上積みに期待です。
△村上さん・・・昨秋は近畿総文2位、近畿選手権3位と確実に上位にくるようになりました。やはり全国のこの舞台でどこまで通用するか、注目です。

男子9路・・・主力は東海、東北、関東かと思いますが、9路盤だけに波乱も十分に考えられます。
◎小笠原君・・・実力上位は東海地区とみました。なかでも小笠原くんは本格派、9路盤戦も十分期待できると考え、本命に推します。
○杉山君・・・杉山君は部分のヨミがすぐれており、明らかに9路向きと見ています。昨年に引き続き、今年も有力です。
▲永井君・・・昨夏は選手権6位と頑張りました。どちらかというと力戦派、9路戦でも実力を出せるのではないかという期待から3番手に推します。
△佐藤君・・・関東勢の中では9路のキャリアを買い、佐藤君を関東1番手に推します。
△菊地君・・・仙台二の菊地君も有力です。東北大会では三将戦に出場していますが、敢えて5番手に指名しました。
△李君・・・ここのところ良績のない関東1位ですが、聖光学院の主将で実力上位。反面、あまり積極的に仕掛ける棋風ではなく、展開に注意です。
△水町君・・・九州大会の若狭君との9路盤戦最終局は黒を持ち、アンドロメダからクリーンな展開となってしまい、ツキがありませんでした。どこまで頑張れるか注目しています。
△古道君・・・一昨年の中国大会での戦いぶりと比較すると、今年度一気に棋力向上した感のある古道君ですが、9路盤は未知数。戦いぶりが見ものです。
他では、盛岡中央の菊池君と城北・志原君あたりも全く差を感じず、十分にチャンスがありそうです。

女子9路・・・昨年あたりから女子でもマネ碁が出現、当たり前のことですが、対策が必要になってきました。運の要素の強い9路なので、当てにはなりませんが、有力候補を並べてみました。
◎芝野さん・・・19路の実力はメンバー中屈指。関東大会はメンバーに恵まれましたが、ここでも中心的な存在でしょう。
○菊池さん・・・9路盤戦は未知数ながら、敢えて対抗に抜擢。どのような碁になるか注目したいと思います。
▲末永さん・・・九州大会の様子を見る限り、あまり9路は得意ではなさそうですが、やはり実力的には上位で期待しています。
△加地さん・・・北山さんを抑え、近畿選手権優勝。ここのところ女子9路盤戦では振るわない近畿勢ですが、今年は少し期待できそうです。
△北山さん・・・同じく近畿勢から北山さん。近畿選手権では3番手はやや実力的に離れていたこともあり、順当な結果でしたが、この相手でどこまで頑張れるでしょうか。
△中井さん・・・中井さんも打ちかたを見る限りは19路向き。19路ではこのメンバーの中では実績上位ですが、やや狙いを下げました。
△林田さん・・・九州9路7位ながら、末永さんを最も苦しめた内容を評価。まさにダークホース的存在でしょう。
△松田さん・・・昨年は4位と健闘。今年も楽な戦いは望めそうもありませんが、2年連続の入賞なるかに注目です。
8名に達してしまいましたが、もうひとり挙げるとすれば、仙台二の大西さん。上位にあっさり入ってきてもおかしくありません。

以上、いかがだったでしょうか。
今回は少々、文章を多めにしてみました。取材させていただいたすべての皆様に感謝いたします。
それでは大会当日、選手・関係者の皆様にお会いできることを楽しみにしています。

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この記事へのコメント

リコでーす
2019年03月10日 22:10
いつも楽しく見させていただいております。
私も大坂は見に行くのでとても参考になります。
ありがとうございます。
いのちのいっちょうめ
2019年03月10日 22:59
いつも拙文をお読みいただき、ありがとうございます。少しでも観戦時の参考となればうれしいです。
てげてげ
2019年03月16日 23:02
スイス方式だと当たる順番で順位が決まってしまいますので、2位以下の順位はなかなか微妙ですが、男子団体戦は優勝チームと3勝の入賞チームを見事に当てられましたね。
いのちのいっちょうめ
2019年03月17日 07:23
コメントありがとうございます。男子団体は女子よりも自信ありませんでしたが、たまたまうまくいきました。引き続き、ご愛読いただければうれしいです。

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